学校法人めぐみ学園が保育の現場で大切にしているフィロソフィを紹介します。
それぞれの
良さを活かす
人には誰でも得意なこと、苦手なことがあります。苦手をできるようにするより、自分の得意なことで人の苦手がカバーできれば素敵な組織になれると思っています。自分の短所や苦手なことも受け止めてくれる誰かがいる。自分らしく好きなことを伸ばして良さを活かしていくことで、みんなの凸凹が組み合わさって、まあるい組織になっています。
一緒にいたいと
思われる人に
子どもにとって保育者はどんな存在なのかと考えます。教えてくれる、与えてくれる、助けてくれる。いろんな存在だと思います。でもまずは、「となりにいてもいいよ」そう思ってもらえるか。実はそれってすごく大事なことです。大人と子どもって大きさは違うけど形は同じ相似形なんじゃないかと思います。子どもにとって、大人にとって、を考えると保育者としての在り方のヒントにもなる気がします。
やってみたいに
寄り添うために
保育の中心は遊びです。子どもたちの「やってみたい」だけでは成長に必要な経験を保障することはできません。私たちは子どもの主体性を尊重しつつ、子どもの今を見つめ、発達を見通しながら遊びのねらいと環境をつくっています。そのためにも学び続ける保育者でありたいと思います。
対話でつむぐ
チーム保育
対話の最も大事な部分は、「わたし」と「あなた」が違うことにあります。違いがあって当然ですし、違いがあるからいいのです。お互いの違いを受け止め合うことで、自分にはなかった視点が得られ、それを生かせるようになっていくのだと思います。目指したいのは表面的な理解・一致ではなく、対話の先にある違いの上にある腹落ち感や納得です。
やりたいことが今日も
明日もできるために
乳幼児の教育・保育は「環境を通しておこなうもの」とされています。環境をつくることを通して子どもたちの育ちへの願いを込めます。自由に使えて、選べて、いろんな使い方ができて、イメージが膨らんで、そのイメージを形にしたり、夢中になっている間に使えるようになっていく。そんな環境をつくっていきたいと思います。
見えなくても
愛されている実感
めぐみでは「愛される体験」と「目に見えないものを大切にする」ということを大事にしています。どんな私たちでも愛してくださる神様の存在があり、そしてその姿は見ることができません。子どもたち一人ひとりが愛されていることを感じられる保育。それは子どもたちの主体性を尊重し、自己肯定感を育むという幼児教育・保育の土台でもあります。
大丈夫。ぜんぶの
あなたを受け止めます。
子ども主体の保育という言葉が広く使われるようになってきました。さて、主体性って何でしょう?私たちは主体性を、子どもの存在そのものとほぼ同義で捉えています。活動的なことだけを指すとは思いません。やりたくないとき、やれないときも含めて、しっかりと受け止めたいと思います。その上で、子どものやりたいにじっくりと寄り添います。
違いの幅が多様な
日常の中で育つもの
みんなが同じことができるようにすることは目指していません。それぞれの個性や育ちを大事にしています。保育者の都合ではなく、日常的な子どもたちの関係性が多様であってほしいと縦割り(異年齢での)保育をしてきました。年齢の違う子ども達が一緒に過ごす中で、できることの違いに気づき、それを自然に受け入れて手をさしのべる姿があります。違うことが当たり前の日常の中で、子ども達には多様性への配慮と思いやりと優しさが育まれます。
遊びで学びが
豊かになる
子どもは自分のやりたいことを見つけ、とことん遊ぶことが大切です。なんでだろうと心を動かし、やってみたいと意欲が高まり、やりたいからこそ諦めずにやり抜く態度を育みたいと思います。それは子ども達が遊びの中でやりたいことに没頭することで培われます。遊ぶことと、振り返ることを繰り返す中で子どもの学びは深まっていきます。
季節を感じ
すごす中で
園庭や園外ではいろんな植物や生き物と出会います。その存在に気づき興味をもち、思わずさわってみたくもなります。虫なら捕まえたくなるし、捕り方を工夫したり、飼い方を調べたりします。畑やプランターで野菜を育てたら、生長による変化に興味をもち、実がなったら食べたくもなってきます。五感で自然を季節を存分に感じてほしいものです。