生き物に触れる、知る、育てる
投稿日 | 2022年8月27日(土)
季節に応じて様々な野菜や花を植えている園庭には様々な生き物がやってきます。
モンシロチョウがキャベツにやってきて卵を産むと、青虫が生まれます。それをとって虫かごに入れて、キャベツの葉っぱも少しだけ一緒に入れてあげると、それを食べて大きくなっていく姿が観察できます。同じようにパンジーに来るツマグロヒョウモンは毎年のように子どもたちが虫かごで育てています。虫かごの中にはパンジーの葉っぱも一緒に入れてあげます。たくさんのパンジーの葉っぱを食べて成長したツマグロヒョウモンはさなぎになり、やがて蝶になります。図鑑で調べたオスとメスの違いにも気付き、「これはオスだね」と体験しながら育てています。それが毎日の楽しみにも繋がり、登園してきてすぐに今日はどんな発見があるのか虫かごを覗くのが日課になっている子どももいます。葉っぱが食べられてしまっていると「葉っぱとってくる!」と張り切ってお世話をしてくれる姿もあります。中には途中でさなぎになってもそこからちょうにならずに死んでしまうこともあります。そんなときになんで動かないのか、死んでしまったのか、子どもたちは尋ねてきます。でも、それは誰にも分かりません。食べ物が少なかったのかな?水がなかったからかな?触り過ぎちゃったかな?色んなことを考えます。でも一緒にそのとき隣にいて「なんでだろうね?」と寄り添ってあげることが大事だと思っています。答えはでなくてもその時を一緒に共有し、みんなに踏まれないところに埋めてあげお祈りします。
便利な時代になり、色々と検索すれば答えが分かりますが、簡単に答えは出さずに子どもたちと図鑑を見て調べ、どんなエサを食べるのか、どんな環境が過ごしやすいのかなど育てる中で体験することで様々なことに気づけます。
保育者が色んな環境を準備することで子どもたちは興味や関心をもち、体験を繰り返し経験など様々なことを吸収していきます。